第二単元 芸術とスポーツ
部活動
Lesson
07
課文
日本のほとんどの中学校や高等学校には、左のような部活動があり、体育系から文
化系までさまざまな種がそろっている。
部活動(部活)とは、放課後に行う教科外活動のことをいう。生徒は能力に関係な
〈自分の個性と興味に合わせて部活を選び,それぞれの部活に加入する生徒たちが自
5主に活動している。
ただし、部活加入の有無は,各学校の教育方針や校風によって異なる。したがっ
て、例えば,文武両道をうたら学校において、部活が積極に行われている所がある
一方で、高校の夜間学校など多様な学校生活を擁護する学校において、部活があまり
積極に行われていない所もある。しかし、ほとんどの学校では,仲間との協調性や
10利己心の抑制を学び、心身ともに成長すると考え、部活動を推奨している。このた
め、多くの生徒が部活に加入し、月・火・水・金は部活、木・土は塾といったよう
に、学校生活を満喫している。
高校生の部活動で特に有名なのは,毎年,春と夏に行われる高校野球(全国高等学
校野球選手権大会)の全国大会だ。毎回、兵庫県にある「阪神甲子園球場」で行われ
15るため、通称「甲子園」と呼ばれている。全試合がテレビとラジオで放送され,日本
で知らない者はいないといってもいいほどだ。
高校野球の中でも、「夏の甲子園」は注目度が高い。地方予選、全国大会ともにト
ーナメント戦で、一敗も許されない。球児たちは当然、これまでの厳しい練習で培っ
てきた技と精神力と運のすべてを賭けて、これに挑んでいる。
20甲子園に出場することは、すべての高校球児の夢であり、また地域住民の夢でもあ
る。バスを借りきって「甲子園観戦ツアー」を組んで応援に行ったり、母校の甲子園
出場が決まれば、応援に行かないまでも,寄付などをして支援する人も多い。高校
球児が繰り広げる筋書きのないドラマに、それぞれの夢を託して,日本中が選手の
一挙手一投足に注目しているといっても過言ではない。
阪神甲子園球場
この「甲子園」という言葉は、ほかの部活の全国大会の別称として使われることもあ
る。例えば、吹奏楽の全国大会は、東京の杉並区にある「普門館」という会場で行われ
ているが、この普門館は「吹奏楽の甲子園」と呼ばれている。あえて「甲子園」という
言葉を使うことで,若者が情熱をかけて奮闘する姿を想起させるのである。同大会を
「普門館」と言うこともあるが、この言い方も「甲子園」に由来しているといえるだろ 5
う。このほか、「書の甲子園」「まんが甲子園」など、さまざまな全国大会がある。
高校野球以外の競技で、「甲子園」と並ぶ大きな全国大会というと、インターハイ
(全国高等学校総合体育大会)が挙げられる。出場の条件は、種目によって異なるが,
県大会,地区予選を順次規定以上の成績で勝ち抜かなければならない。種目は陸上競
技,体操,ラグビー,水泳、スキーなど30数種目に及ぶ。
中学・高校生活の中で打ち込んできた競技を卒業後も継続し、プロやアマチュアと
いう立場で活躍できる人は一握りに過ぎない。しかし、部活を通じて一生涯の友人を
得ることができたり、就職活動で,厳しい集団生活の中で培ってきた精神力を積極
にアピールすることができる。部活は,日本の学校生活において、子供たちが体力・精
神力を養うかけがえのない場になっているといえる。